SONY Cyber-shot DSC-RX10M4は高倍率ズーム(24~600mm)がゆえ、ワイドに写したり、望遠で遠くを大きく撮ったりとレンズ一本で自由自在に出来ますが、近くにあるものはどれだけ大きく撮れるのか?について軽くテストをしてみました。
目次
SONY DSC-RX10M4 マクロテスト
せっかくなので、所有している
●SONY DSC-RX100M3
●Canon EOS6D+100ミリマクロ(等倍)
●Canon EOS6D+50ミリマクロ(0.5倍)
●iPhone 7 バックカメラ
との比較もしてみました。
サイズ感が分かりやすい定規を横幅いっぱいに写したテストです。
どうぞごゆっくりご覧ください。
RX10M4 60mmマクロ撮影
(撮影倍率:約0.22倍)
広角側は歪みも大きいですし、レンズの周辺ではフォーカスもズレてしまいます。光を入れるために、少し斜めになっています。ご了承ください^^;
また、広角側から望遠までズームしていくと一番大きく写せるのが、だいたい60ミリくらいの所で、レンズから被写体の距離も一番近く1cmくらいで撮影しています。
RX10M4 600mmマクロ撮影
(撮影倍率:約0.19倍)
こちらはテレ側でのマクロ撮影です。カタログスペックにもあるとおりレンズからの距離は72cmでの撮影でした。ワイド側よりは小さくなりますが、形をきっちりと描写出来ますし、ピントも問題なさそうです。記録的なマクロ撮影の場合はこちらの方が良さそうですね。
また、ワーキングディスタンスも長いので、生物を撮影するのであれば望遠側でのマクロ撮影もいいですね。
600ミリの画角の狭さが分かりますね。70cm離れたところから写して、7cmの範囲しか写らないのですから・・・。ちなみに600ミリは角度だと4.1°になるんですね。
RX100M3 24mmマクロ撮影
(撮影倍率:0.11倍)
続いて手持ちのRX100M3の出番です。
広角側でのマクロ撮影はレンズ先端から約5cmと撮りやすい感じですが、RX10M4と比較すると撮影倍率は少し下がり0.11倍くらいです。
RX100M3 70mmマクロ撮影
(撮影倍率:0.08倍)
RX100M3の望遠側の撮影距離は約30cmです。撮影倍率は少々下がってしまいますが、取り回しがいいですね。撮影倍率からいえば、やはり広角側での撮影になりますね。
Canon EOS 6D 100ミリマクロ
撮影倍率:1.0倍
フルサイズセンサーの横幅と同じ36mmが収められています。やはり等倍はかなり大きい感じになりますね。レンズからの距離は14.9cmです。
Canon EOS 6D 50ミリマクロ
撮影倍率:0.5倍
こちらのレンズは、かなり古いレンズで超音波モーターも付いていないのですが、結構気に入っています。
Canon EOS 6D 50ミリマクロ
+ライフサイズコンバーターEF
撮影倍率:1.0倍
撮影倍率は0.5倍ですが、ライフサイズコンバーターEFというものをレンズと本体の間に入れることで等倍までの撮影ができるんです。
iPhone 7 バックカメラ
番外編として、スマートフォン(iPhone 7)で撮影したものを載せておきます。そこそこ大きく写せることが分かります。
といった具合で、いろいろと見てきましたが、RX10M4の撮影倍率は、一般的なデジタル一眼レフカメラ用のズームレンズのマクロ域の撮影倍率と同じ感じです。
ただRX10M4は600mmでのマクロ撮影なので、標準ズームレンズのマクロ撮影と異なりさらに背景をぼかして撮影することが出来ますので、被写体を際立たせた表現も出来ると思います。
ご清聴、どうも有り難うございました。
「奥日光の野生猿」
DSC-RX10M4 600mm F4 1/250秒 ISO1600