2018年12月6日のあさイチ。
今、歯磨きのいつ歯を磨くべきかで
議論が白熱しているそうです。
歯磨きどっちがいいの？
１．食後すぐ
２．食後 時間をあけてから
街の人にきいてみると、
歯に挟まっているのが気持ち悪いからすぐ取りたいので食後すぐに磨くという人。
子供の習慣づけのために食後すぐにやるようにしています。
食後すぐじゃない方が良いと聞いたことがあるので、時間をあけて磨いています。
家事とかをするから食後に磨けない（時間をあけて）
街の50人にアンケートをとった結果では、
食後すぐに磨く人は17人、
起床後・就寝前 食後 時間をあけてからという人は33人
という感じです。
実際にどちらがいいのでしょうか？
実は・・・
歯科医師の間でも見解が分かれているそうで、
最近歯の磨き方を提唱する様々な本が出版されています。
中には『歯はみがいてはいけない』といった本もあります。
ますます何が正しいのか分からなくなってしまいます。
食後時間をあけることを推奨している先生に話をききました。
食後すぐに歯をみがくことは避けるべきです！
と唱える歯科医師の天雲丈敦先生
その理由は、
健康な人はふだん口の中は中性に近い環境ですが、
食べた後は食べ物が分解され
30分くらい酸性に傾くそうです。
酸性になると歯の表面が柔らかくなっています。
そのときにゴシゴシ歯を磨くと
歯の表面に傷がついてしまい
返って歯に良くないんだそうです。
さらに、唾液は人間の持つ天然の抗生物質。
虫歯の増殖の細菌を抑える役割があります。
食後すぐに歯磨きをしてしまうと、
唾液まで洗い流してしまいます。
まだ唾液は酸性になった口の中を中和して
中性に戻す役割があるため、
唾液の力を最大限に利用してから歯磨きをした方が
良いと天雲先生は進めています。
食後30～40分待ってから歯磨きをするといいんだそうです。
ちょっと待った！
虫歯予防のためには食後すぐ磨いた方が絶対良いです！
と真っ向から反論するのは、
日本歯科大学付属病院
臨床教授 倉治ななえ先生
唾液の力に頼るだけでなく
歯の表面に虫歯菌の固まりの歯垢が定着する前に
なるべく早く食べたらすぐに
歯垢を取り除く方が虫歯予防になります。
食後すぐの歯磨きが習慣化されたことが
歯の健康の改善に大いに貢献したといいます。
1960年代は虫歯洪水と言われたほど
子供の虫歯が多かったんですね。
そこで歯科医師会などが
333運動という
１日３回（食後）３分以内に３分間
歯を磨こうという国民運動を起こしました。
子供の頃から食後すぐに歯を磨く習慣が根付いたことで、
日本の虫歯は劇的に減少したと
倉治先生は考えています。
虫歯がもうなくなったからいいやと歯を磨かないとか
あとで磨けばいいと思っていたら虫歯が増える可能性はあると
いいます。
夫婦で歯科医院を開く
歯科医師の豊山洋輔さん
歯科衛生士の豊山とえ子さん
２人の中でも理想の歯磨きをめぐって議論が絶えないといいます。
まず妻のとえ子さんの考えは、
「歯は磨くものではないんです。」
といい２冊の本を出版しています。
大切なのは歯を磨くことではなく、
虫歯の原因菌を取り除くこと。
その為に大事なのは細菌が溜まりやすい場所を
見極めること。
歯並びは人それぞれなので
歯垢がどこにたまるかは人それぞれなんだそうです。
どのタイミングで歯磨きをするかを議論するよりも
自分が気をつける場所を意識して口の中をケアすることが
何より大切。
“１日３回３分磨いてます”という方も悪くなってしまう現実を考えれば、
そうではない。その方にあった歯の磨き方を見極める必要がある
と、とえ子さんはいいます。
夫の豊山洋輔さんは、
食後すぐ歯を磨くべきか？時間をあけるべきか？
について様々な議論がある現状では、
一概にどちらがいいと言い切ることは難しいと考えているそうです。
スタジオの橋本マナミさんは、
「主人が歯医者なので、ちょっと見解を聞いておきます」
とコメント。
いろいろな意見があるのは、
誰にも当てはまる実験結果がないからなんだそうです。
取材をしていく中で得られたのは、
歯の磨くタイミングよりも、
間違った歯の磨き方をしている方が問題なんだそうです。
正しい歯磨きは、
歯と歯茎の間に対し、斜め45度に歯ブラシを当てるのがいいそうで、
大きく磨くのではなく、小刻みに磨く必要があるそうです。
（大きく磨くと歯垢が取れないそうです。）
さらに力の入れ方ですが、
５～10ｇが良いそうです。
はかりに歯ブラシを当てて見ると分かりますが、
かなり弱めの感じです。
以上、あさイチの歯磨きについてでした。
歯の磨くタイミングより歯の磨き方に注意とのことでした。
