2019年10月16日の「あさチャン しらべるHotワードQ」では、
気軽に投稿したSNSの写真から個人情報が漏れてしまう危険があり、
さらにそれを悪用したデジタルストーカーまで出現。
被害が増えていることについて特集されました。
ということで、その内容をまとめていきたいと思います。
SNS写真でどこまで分かってしまう?
SNSに投稿された一枚の顔写真
その瞳に映った景色を手がかりに
女性アイドルの住所が特定され襲われるという事件が発生しました。
捜査関係者によると、瞳に写り込んだ駅の風景を手がかりに
Google Mapのストリートビュー機能で目的の駅を割り出したそうです。
さらに、女性が配信した動画で部屋の位置も特定した供述。
誰もが気軽にネット上に写真を公開できるSNS時代。
その裏には、デジタルストーカー被害が急増しているんです。
検証
番組では、ある場所でスマホで顔写真を撮り、
どこまで場所が特定できてしまうのかを実験しました。
撮影したのは、東京浅草の雷門の前です。
番組スタッフが撮影した写真の目の部分を拡大してみますが、
一見は良く分かりません。
しかし・・・画像解析のプロにこの写真を見てもらうと、
ピントが合っているので、画像を鮮明化できる可能性があるということで、
写真の瞳の部分を拡大し、明るさなどを調整していくと、
しっかりと、眼に雷門の柱や提灯がしっかりと写っているのが分かるようになりました。
さらに、太陽の当たり具合などから
撮影時間帯も特定できる可能性があるといいます。
専門家は、
「スマホや一般向けのパソコンソフトで、単純なコントラスト調整は出来るので、解析は可能かもしれません。」
と話します。
SNSに詳しい首都大学東京の星 周一郎教授は、
「アップで撮影する機会の多い、乳幼児やペットの瞳の写り込みに注意が必要」
なんだそうです。
さらに、事件の解決にも繋がるケースもあるんだそうです。
写真に写っていた被疑者の瞳に容疑者が写っていて、
その写真で事件の容疑を裏付ける決め手にもなることがあるんだそうです。
ということで番組で、
瞳に写った人物はどのくらい特定できるものなのかも実験しました。
スマホで撮影した瞳の写真。
ぱっと見では、瞳に誰か写っていますが、性別などは分からない様子。
しかし、明るさなどを調整していくと、
スーツ姿で眼鏡を掛けている男性とまで分かります。
(服装や部屋の様子まで分かる)
写真を撮るときに、注意が必要なもの
基本的に反射の「映り込み」に注意
●サングラス
●大きめのイヤリング
●車のボンネット
●免許証(住所が特定されてしまう)
部屋の中で写真を撮るときに注意が必要なもの
●部屋の作り、備え付けの家具
梁の様子、壁紙の色などから不動産サイトの内覧写真からどこの部屋か分かる可能性がある。
●窓・ベランダからの景色
向こうの建物や街灯が写っていると
部屋がどこで何階くらいなのかが分かってしまう
●宅配便の送り状
一見分からないように見えますが、拡大すると住所などが特定されてしまう可能性がある
●時計
毎日SNSにアップしたりしていると、生活のパターンなどが分かってしまう。
(この時間には家にいるなどが分かる)
特に専門家が注意が必要としているもの
●「カギ」の写り込み
この2つの情報でカギが複製される危険性も
⇒ メーカー名
⇒ カギ番号
実際に、福岡県警などでは、鍵を見せたり渡さないように注意を促しています。
あなたの自宅は大丈夫?「鍵の盗み見」ご注意を!!
先日、他県において、男が女子大生の自宅に合鍵を使って侵入する事件が発生しました。合鍵は、女子大生の鍵番号をあらかじめメモし、インターネットの合鍵販売業者を通じて作製したものです。
防犯ポイント1:自宅の鍵を他人に見せない!渡さない!
※駐車場利用時やオイル交換時などもご注意を!防犯ポイント2:鍵に「カバー」を付ける!番号を「隠す」!
合鍵は、鍵番号とメーカーが判明すれば作製できるため、防犯ポイントをしっかり守って被害防止に努めましょう。
出典:福岡県警察
ピンボケした写真でも要注意
車のナンバープレートが写真に撮られていますが、ピンボケしていてナンバーを良く読み取ることができません。
しかし、画像解析していくと、読み取れてしまいます。
さらに、ほぼ横から角度を付けて撮影したナンバープレート。
一見番号は読み取れませんが、
こちらも画像解析をすると、きっちりと番号を読み取ることが可能になります。
次のような処理で解析が難しくなります。
●モザイク処理
●黒で塗りつぶす
●スタンプ・イラストなどで加工
●画質を下げる
などが有効なんだそうです。
以上、あさチャン しらべるHoTワードQのSNS投稿時の注意についてまとめてきました。
カメラやパソコンなどの性能がアップしている時代、個人情報を守るためにも、上記の内容で写真・動画のチェックを十分注意していきたいです。