2020年 9月4日(金)、9月11日(金)の
NHK おはよう日本 まちかど情報室
今日のテーマは『人間関係 ほめてスムーズに』です。
テレビ番組で紹介された内容をまとめていきます。
ほめ脳の鍛え方~人間関係 ほめてスムーズに
今日教えてくれたのは、
日本ほめる達人協会 理事の松本秀男さん。
企業で人材育成に携わった経験を生かし、褒めることで成長を促しチームワークを高める方法を教えています。
最近増えているのが “家族との関係に悩んでいます” という相談。
松本さん「家族と一緒にいる時間が増えてきて、どうも関係がギクシャクしてしまったりとか、ストレスがたまってしまう。そういう相談が多いんですよね。」
そこで、松本さんのアドバイス。
そういう時こそあえて相手をほめてみようというものです。
松本さん「だめ出しは本能的に出来るんですけど、まず よいところを見つけることで、相手を応援してあげる。それによって関係をよくしていくことが良いと思います。」
そこで大切なのが「ほめ脳」です。
松本さん「人の悪いところばかり目についてしまうのは、良いところを見つけようというモードに入っていないんですよね。人の良いところを見つけようというふうにモードを変えてみる。それを私たちは、ほめ脳と読んでいます。」
松本さんは日頃から自分を「ほめ脳」状態にしておくことが、相手をほめやすくするコツだといいます。
そのほめ脳、日常生活の中で鍛えることが出来るんです。
松本さん「朝 散歩に出て きょうは3つ何かよいものを見つけてみようとか、寝る前に何かよいこと3つ無かったかなとか、当たり前と思っていることによいものを見つけていく、これが一番ほめ脳のトレーニングになります。」
例えば、散歩の時、外に出て空を見上げると、青くてキレイだなぁと思ったりだとか、道ばたの花の美しさに気づくだとか。こうした当たり前のようなことに目を向けてみることもトレーニングになるということです。
さらに、ほめ脳を鍛えるための達人のこんな技があります。
例えば たわし を見たとします。
松本さん「これはごく普通のたわしですが、よく探してみると良いところがたくさん見つかってくるんですよね。」
普段はじっくり見ることがない身の回りの良いところを探すということです。
たわしは、
≫手になじむ形
≫柔軟で丈夫
≫輪っかがついていて掛けられて整頓に便利
など・・・
こうしたトレーニングによって、最も身近な存在である家族を褒めるポイントも見つけやすくなるといいます。
松本さん「実はこのたわし一つにいろいろな魅力が隠れています。家族でも当たり前の存在というのは、ありがたさや素晴らしさを感じにくいじゃないですか。そういうところを探していく、これが ほめ脳スイッチ オンの状態なんですね。まず 頑張って褒めてみてください。」
*** 以下、9月11日放送分 ***
家族のような身近な人ほどほめづらいというのがあります。
実際ほめるとなると、どうやってほめれば良いのだろうと分からない方がすごく多いのが現状です。
そこでまず手始めに、松本さんが薦める言葉が3つのSです。
すごい、さすが、すばらしい(Sugoi Sasuga Subarashii)
小声でも良いので、ちょっとだけ言ってあげると、言われた方はきっと元気になるでしょうし、
言っているご自身も何か気持ちが大きく変わる、明るくなります。例えば食事が美味しいと思ったら、どれか一つでも作った人に聞こえるように呟きます。
ただし、心にもないことを言っては相手になかなか響きません。
実際に思ったときに言うのが大切です。
そして、具体的にほめるときにおすすめなのが、
ほめボード
なかなか面と向かって言葉にしてほめづらかったりするんですけれども、小さな紙に書いたり、メモ用紙に書いたりして貼っていきます。
実際に行っている家族も。
例えば、お母さんからお子さんへ “毎日楽器の練習が出来て素晴らしい” とか、
“ぱぱへ からあげおいしかったよ”
“じいじへ だいぶお酒の量が減りましたね!すごいです ママより”
直接言うのは恥ずかしいけれど、紙に書いて伝えるのは出来るそうで、たくさん貼られていました。
家族の良いところを探そうという習慣がついて、雰囲気がより和やかになってきたそうです。
さらに、相手の心に響く褒め方には大事なポイントがあるんだそうです。
それは、横でなくて 縦でほめることです。
どういうことかというと、横でほめる=人と比べる
縦でほめる=過去と比べる(その人の伸びた分を褒めてあげる)
人を褒めるときはついつい他の人と比べて褒めてしまいがちですが、そうではなく、その人の過去と比べて成長、達成したことを褒める。
そうすることで、あなたのことをしっかり見ていますよという気持ちも伝わります。
こういうところまで 見てくれているんだと気がついて、
家族の間に信頼関係が出来ます。
褒めるということは、信頼のポイントをためていくことです。
しっかりほめる、それが大切だと思います。
1 3S「すごい」「さすが」「すばらしい」
2 “ほめボード” で良いところを伝える
3 「横」ではなく「縦」でほめる