2020年 12月21日(月曜日)の
NHK おはよう日本 まちかど情報室
今日のテーマは『あなたの“怒り”しずめます』でした。
番組で紹介された内容をまとめています。
NHKまちかど情報室|あなたの“怒り”しずめます
怒りの感情との上手な付き合い方を教えてくれたのは、
日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんです。
ニューヨークで働いていたときに出会った、
怒りの感情のコントロール術
「アンガーマネジメント」という手法を
研修会や書籍を通して伝えています。
今、コロナ渦で気になるのが、
怒りを抱える人が増えていることです。
安藤さん:
「コロナ渦の中で、私が本当に気になっているのが
マイナスな感情というのが大きくなってしまっていて、
そのはけ口を探している人がすごく増えている。
怒りの感情と上手につきあえていると
誰かを攻撃しなくてすむんですよね。」
では、どうしたら良いのでしょうか。
怒りのメカニズムを知ること
まずは、怒りのメカニズムを知ることが重要だといいます。
安藤さん:
「ライターを例えるとですね、すごく分かりやすいかなと。
ライターの燃えている炎の部分が怒りだとします。
では、ガスというのが何かというと、
これがマイナスな感情だったりします。
不安・つらい・苦しい・悲しいとか
いわゆるネガティブな感情ですね。
コロナのタイミングで、今何が起きているのかというと、
行き先が見えない不安ですね。
これが非常に大きくなっている。」
では、どうしたら火が付くのか。
安藤さん:
「着火スイッチというのは何かというと、
自分が信じている何々するべき
(こうあるべき、こうするべき)
というのが裏切られたときに火花が散ります」
自分の中の基準でそうすべき事が出来ていないと
火花が散ってしまうそうです。
例えば、自分は三密をするべきと思っているのに、
そうしていない人がいるといった場合です。
ガスであるマイナスな感情が大きくなり、
そして火花が散る機会が増え炎が
燃え上がりやすい状態になっているそうです。
6秒間我慢してみる
このようにして起こる怒り。
その感情と上手く付き合うため
安藤さんが薦めているのが、
6秒間我慢してみる方法です。
安藤さん:
「6秒あれば少なくとも、何らかの理性が働いて人間らしくふるまうことができる
であろうというふうに考えています。」
とはいってもただ6秒待つというのもなかなか難しいです。
そこで・・・
安藤さん:
「6秒待つためにおすすめなのが、
魔法のことばを決める。
イラッとしたときにですね、あらかじめ自分が用意しておいた、
大丈夫大丈夫とか大したことないとか
自分の気持ちを静めることばを6秒ですね、
自分の中で唱えてみるというのが良いですね。」
この言葉、好きな人の名前とか好きな食べ物とかでも良いそうです。
(6秒間繰り返し言い続ける)
怒りメモでふり返る
さらに、スマートフォン等を使って怒りの内容を記録する
「怒りメモ」をとっておくことも必要です。
安藤さん:
「後で振り返ったときに、
“あっそうか” 自分はこういう傾向があるなとか
毎回同じような事で怒っている方も多いと思うんです。」
週に一度メモを読み返すことで、
自分の着火スイッチが分かるようになり、
怒りのコントロールにつながるそうです。
安藤さん:
「今日お話ししたアンガーマネジメントという
怒りのセルフコントロール術といえるものなんですけど、
今回の手法を何か一つでもちょっとずつやり続けていただければ、
怒りの感情と今までよりもはるかに上手に
付き合える日がやってくると思います。」
安藤さんによると多くの人は怒った言葉は覚えていても、
そのどうして怒ったのかというのは覚えていないそうです。
なので、怒りメモ見返して見て
自分がどういうパターンで怒るのかというのを
分かっておけば怒ることを減らすことができるそうです。
1.怒りのメカニズムを知る
2.6秒ルール+魔法のことば
3.怒りを記録して ふり返る