2021年1月21日(木曜日)放送
NHK おはよう日本
マスクの不安(新型コロナの疑問・質問)
ニュースの内容をまとめています。
アンケートではこのような疑問などがあります。
マスクに感染予防の効果があるのか素材について教えて欲しい(東京・30代)
不織布が一番いいのは分かるけど、消耗品なので布製も使いたい、種類が多くて迷う(京都・50代)
そこで、豊橋技術科学大学がマスクの素材ごとの効果を実験した結果が次のとおりとなります。
人工的に作った飛まつをスーパーコンピュータ「富岳」で解析しました。
ひと言でいいますと、こちらの結果の数字が小さい方が効果があると思った方が良いとのことです。
マスク素材別の実験結果(2020年10月時点)
素 材 | 吐き出し 飛まつ量 | 吸い込み 飛まつ量 |
不織布 | 20% | 30% |
布 | 18~34% | 55~65% |
ウレタン | 50%(実験値) | 60~70% |
フェイスシールド | 80% | 小さな飛まつには 効果なし |
マウスシールド | 90%(実験値) |
※ 吐き出し飛まつ:直径0.3μm~200μm、吸い込み飛まつ:直径0.015μm まで計算
「豊橋技術科学大学・全音楽譜出版社 調べ」
こちらは、コロナウイルスの飛まつで比べたものではないので、感染リスクが高いのか低いのかは一概に言えないとのことですが、この実験を担当しました、豊橋技術科学大学 飯田明由教授によりますと、
布製やウレタンのマスクでも二層以上であるかやフィルターを入れることで効果は変わってくる。あくまでマスク選びの参考にしてくださいとのことです。
ただこれだけを見てみますと、不織布マスク以外は効果が低いと不安に感じる方もいると思いますが、複数の専門家に取材をしてきましたが、
マスクをしていても飛まつを多少吐き出したり、吸い込んだりしてしまいますので、
人との距離を1メートル以上あけることが何よりも大切だということです。
続いて「鼻だしマスク」について
口だけ覆ったマスクの着用姿をよく見かける(神奈川・50代)
鼻マスクの人を見かけると「せき」や「くしゃみ」をしたら怖いなと思う(東京・50代)
こちらにつきまして、
感染管理が専門の聖路加国際病院 QIセンター感染管理室マネージャーの坂本史衣さんによりますと、
「鼻だしマスク」は適切ではない、人は一度に吸う空気の9割を鼻から吸い込むので飛まつを吸い込むおそれがあります
とのことです。
しかも、くしゃみをした時に飛まつも広がりますし、自分だけではなくもし自分が感染して無症状だったら相手のリスクも高めてしまうということもあり気を付ける必要があります。
以上、番組での内容をまとめたものになります。