テレビで紹介された内容をまとめています。
NHK おはよう日本
まちかど情報室
きれいな文字 すぐ書けます(達人の技)
今日教えてくれた達人は、ペン字講師の萩原 季実子さん。
企業などにも招かれ、短時間で文字が上達するコツを伝えています。
萩原さん:コツコツ長時間かけて、何回も書いて練習するって想像される方が多いんですけど、そうではなく、
ポイントを押さえるだけでグッと大人っぽさが増します。
今回はまずおさえたい「漢字を書くときの4つのポイント」です。
漢字を書くときの4つのポイント
ポイントその1 斜め45度に打ち込みを入れる
萩原さん:線の書きはじめに、書道をイメージして、筆を置くしぐさをペン字にも入れていただく。
こうすることで、文字にメリハリが出て見栄えがするようになります。
ポイントその2 横線に傾きをつける
萩原さん:横線が同じ向きになってしまうと、単調な雰囲気 記号のようなデジタルっぽさが残ってしまいます。
横線を書くときに、弓なりに書くのがコツです。真ん中あたりで上がっていき、最後は少し下げていく感じに。
力強い印象になります。
漢字の一二三を書くときも、それぞれの角度を同じにするのではなく、変化をつけます。
ポイントその3 囲みの中は両側にすき間を空ける
萩原さん:囲みの中にある横線をあえて、すき間を空けて書くことで、文字に抜け感が出て、すごく上品な雰囲気を出すことが出来ます。
ポイントその4 縦の線を内側に寄せる
萩原さん:両サイドをギュッと斜め下にすぼめるだけで、とても大人っぽくなります。
ひらがなを書くときのポイント
萩原さん:ひらがなの方が苦戦している人が多いんです。ひらがなは漢字に比べると画数が少ないんです。
例えば「かきくけこ」の「く」のように、1画だけで出来ているひらがなもたくさんあって、
1本(の線)だけで形を決めなければいけないとか、勝負しなければいけないので。
萩原さん:一筆書きのひらがなは丸みを加える。
例えば「へ」の角の向きを変える部分がポイントです。
萩原さん:曲がり角を鋭くするのではなくて、
柔らかく小さな丸みをつくることによって、
ひらがな本来の丸みとやわらかさを生み出す表現につながります。
ひらがなには曲線が多いため、しっかりと丸みを出すときれいに見えます。
例えば「て・ん・そ・ろ」など
続いては、線と線が離れている文字です。
萩原さん:見えないつながりを意識して書くのがポイントです。
ひらがなは本来、次の線につながっているような形をしているので、
このつながりを自分でも点線をつくって表現できるようになると、グッと大人っぽくなります。
全ての線がつながっているという意識をもつと、文字に丸みが出ますしバランスが良くなります。
そしていざ文章を書くときにも達人の技があります。
萩原さん:文字の黄金比率を生かして、文章を書いて欲しい。
漢字とひらがなが混じった文章を同じ大きさで書くと、
画数の多い感じに比べひらがなの方は大きく見えがちです。
そこで、ひらがなを小さめに書きます。
5画以上の漢字:ひらがなと4画以下を
10:8の大きさの割合で書くときれいに見えます。
萩原さん:自分の字ってこんなにすてきになるんだという変化を感じていただく、
ここの変化に気づくことが出来ると書くことが心地よく、気持ちよくなってきます。
ぜひ、試して頂きたいです。
萩原季実子さんの著書
さらに詳しくは、こちらの書籍にて。