2018年9月10日のWBS(ワールドビジネスサテライト)で紹介されたEDRについてまとめてみました。
EDRとは?
EDR=イベント・データー・レコーダー(記録装置)の略で
EDRは、車のエアバッグを制御する部品に内蔵されています。
衝突などで、強い衝撃があった時の5秒前まで記録します。
日本はEDRの装着義務はありませんが、多くの車に搭載されています。
EDRのデータにはどんな内容が記録される?
次のデータが記録されています。
・時間(秒)
・車速
・ブレーキ
・アクセル
・エンジン回転数
が1秒間隔で記録されています。
こうしたデータは事故の真相解明に役立ちはじめています。
交通事故総合分析センターでは
様々な事故の分析を手がけている交通事故総合分析センターでは、EDRデータを使い事故状況をCGで再現。原因を科学的に検証しています。
これまで分からなかったことがEDR情報で分かるので、事故前の運転者の挙動などが把握できかなり精度が高くなってきています。
警察庁
警察庁でもEDRデータを交通事故の捜査に活用していて、2016年に起きた車の暴走事故では、アクセルとブレーキの踏み間違いを解明するなど、約180件の実績があります。
保険会社
あいおいニッセイ同和損保保険会社では専門のEDRアナリスト資格者 15人が将来の自動運転化に対応するとのこと。
あいおいニッセイ同和損保保険会社の金杉恭三社長いわく、従来は本人や相手に確認できたが、自動運転になると確認は人間にはできないので、自動化に伴って事故原因を客観的につかんでいく必要性が高まると思っています。
政府
将来の自動運転に見越して2020年までにEDRなどの走行記録装置の義務化を検討しています。
BOSCH(ボッシュ)
EDRを提供しているのが部品メーカーのBOSCHです。
BOSCHでは、講習会でEDRのデータ分析ができる専門家を育成しています。
部品メーカーとして自動運転の実現に向け、最先端の安全システムを提案していくためにもEDRのデータは有効だといいます。
ボッシュの社員、里さんいわく、精度の高いデータを今後の安全に為の糧にできるような仕組み作りがボッシュの役目とのこと。
EDRのデータを読み取れる車は、今は限られているそうですが、今後自動運転車が普及する際に起こった時の責任の所在を明らかにするためにもこのデータの開示が重要になっているとのことです。
EDRは今まで分からなかった事が解明できるんですね。
EDRやドライブレコーダーで記録されていることを理解し、「安全運転」にもつながるといいですね。