2018年10月31日の林修のニッポンドリル
ニッポン人なら知っておきたい
『林修解説!昭和の大ヒット商品は今』
と題して「仁丹」赤字30億から奇跡の復活!
が紹介されました。
銀粒仁丹の売上は1982年をピークに売上が激減してしまいました。
仁丹の売上が下がったのは、
宿敵が、ガム革命を起こしたから
元々ミント味のガムは出回っていたのですが・・・
80年代に起きたガム革命とは?
仁丹より刺激の強い商品が出てきました。
眠気スッキリやお口スッキリといった
刺激の強いガムが出現したのです。
さらに、仁丹の息の根を止めたのが・・・
90年代に出てきた超刺激のタブレット菓子の登場!
刺激の強さ、手軽さ、オシャレの新製品の登場に
仁丹は姿を消したのです・・・
仁丹を製造している森下仁丹は現在はどうなっているんでしょうか?
本社があった大阪では、業績不振ではと思いきや、
意外にも本社は立派な建物。
本社にお邪魔すると、みなさんしっかり働いている様子。
じつは、2010年からの3年間は毎年数10%の伸びを見せたのだそうです。
実は現在は、仁丹では無い商品が大ヒットしているんです。
今の主力商品の年間売上は、なんと70億円に達しているのです。
現在の主力商品は、
社内に眠っていた特許
森下仁丹には、
下町がロケットを上げそうな、とんでもない技術があったのです。
90年代の仁丹低迷期に欠点解消のため生まれた技術
仁丹の欠点
銀箔で包んでいるため硬く
口の中で溶けにくく不評でした
それを解消するため開発していたのが…
シームレスカプセル
仁丹を溶けやすいものでコーティングするため開発された
つなぎ目のないカプセルを完成させていました。
つなぎ目のないカプセルは、液体も入れられます。
このカプセルに液体化した仁丹を新商品として販売しましたが、
すでに仁丹ブームは過ぎ去っていて全く売れませんでした。
特許は眠ってしまったのです。
その眠っていた特許に目をつけたのが、会社建て直しのために招かれた現在の社長。
この眠っていた特許を自社で使うのではなく
他社に売り込んだのです。(製造受託)
社長の判断で生まれたのがおなじみの商品!
カプセルの中にマウスウォッシュを入れた
口臭予防のカプセル
さらに、シームレスカプセルには生きた菌も入れられると
腸までビフィズス菌が届く大人気商品も誕生!
他にも100社以上から商品を請け負い、
シームレスカプセルは年間70億円も売上に!
ちなみに仁丹も製造をしていて、
年間3億円の売上なんだそうです。
それは根強いファンや漢方の見直しにより生薬が再び注目されているからなんですね。