2018年11月16日のNHKあさイチ。
プレミアムトークゲストには三谷幸喜さんが出演。
新作のミュージカル「日本の歴史」などについて特集されました。
まず、冒頭の質問「三谷幸喜さんは新体制のあさイチについてどう思っていますか?」
について、単刀直入に三谷さんは「前の方が良かったとはいえないです」と三谷さんらしい冗談からスタート。
フジテレビで放送された「古畑任三郎」シリーズなどでお馴染み。
エンターテインメント界の最前線を走り続ける男、三谷幸喜さん。
さらに2004年の大河ドラマ「新選組」、2016年の「真田丸」と二度も大河ドラマを執筆。
さらに大石静さん脚本の「功名が辻」では将軍足利義昭役で自らが出演を果たしています。
そんな歴史大好きな三谷さんが次の舞台のテーマに選んだのは…
日本の歴史
1700年間の日本の歴史を2時間半のミュージカルにするというんです。
一体どんな内容なのかキャストの皆さんに聞いてみると次々とこんな意見が・・・
川平慈英さん「(本番中に)何か異変 圧を右側から感じたんですよね。パッと見たら、セットの隙間から三谷さんがのぞいているんですよ。ビックリして「え?」って言ったら、三谷さんが慈英、慈英、がんばれ!と、演出家が本番中にがんばれ!エンジョイ!(笑)」
中井貴一さん「袋の中にリンゴが入っていて“コンフィダント・絆”という作品で画家がそれを描くっていう、である日、袋を開けたらバナナが出てきたんです。そこに“リンゴだ”っていうセリフがあって、皮ごとリンゴを食べるという設定の人もいるんですよ。その人は、皮ごとバナナを食べましたからね。そんな割と大事なシーンでそういうことをするんですからね。今回そんなことをされたら舞台全体が壊れると思うくらい大変なんですよ。絶対にイタズラしないでくださいね!」
という声のVTRを見ていた三谷さん。
三谷さん「イタズラっていうかですね、講演って長いじゃないですか、1か月くらいやるので、途中でやっぱりどうしてもダレてくる瞬間がある。そういう時にカンフル剤というか、ちょっと僕なりのなんかエールというか、でリンゴをバナナに変えるみたいな。がんばれよという。リンゴがバナナになってバグっと食べてましたけど、よくやるなぁと思いました」
とコメント。
川平慈英さん「三谷さん、厳しいんですよ。何に厳しいかというと、僕に!ダメ出しになると動悸や息切れ、どうにかなっちゃうんじゃ無いかというくらい怖いんですけど、ゆくゆくは僕の役を、博多華丸さん、あなたになるのではないかなと思ってます。なのでセリフを入れておいてください。よろしくお願いします。あ、ここはよろし、くぅ~!」
とのコメントを聞くと、
三谷さん「僕は川平慈英さんが大好きなので、人間として。だからやっぱり厳しくなっちゃうかもしんないですね。」
川平さんのどういう所が好きなんですか?と聞くと
三谷さん「えーと、嫌いなところ言って良いですか?」
(スタジオ内は笑い)
三谷さん「こういうふうにしてくれっていうのを、すぐに忘れちゃうんですよね。次にも繰り返してまた同じ事をやっちゃうんです。それでカチンと来ることがあります」
博多大吉さん「三谷さんはすごく温厚で、ユーモア溢れているから厳しいというイメージがつかない」
三谷さん「いや、川平さんだけですね。他に怒ったことがないですね。それだけ好きだということです」
現在、稽古中の日本の歴史、どんな内容になる?
中井貴一さん「今回台本を読んで、改めて三谷幸喜を天才だと思いました。タイトルで“日本の歴史”でめんどくさそうって思うじゃないですか、歴史を教えられるのかなって。全く違う裏切られ方をすると思いますよね。日本人が考える布石の打ち方ってあるじゃないですか。ここで こういうものがあったから ここが起きるというような。今回の台本はそういう小さいことじゃないんですよ。台本すべてが布石になっている。で、結果、台本に書かれていない大きなものをみんなが結果として自分の中で作り上げるっていう舞台なんですよね。」
音楽担当 萩野清子さん「いやもうほんとうに、奇想天外といいますか、歴史物なので例えば“源頼朝 おそれながら 申し上げます”そこを歌にするみたいなとか、“本日は 私たちの披露宴に 来てくださって ありがとうございます”という普通の文章を歌にするという課題がきまして、三谷さんからの挑戦状だと思い、そのまま一語一句変えずに歌にしてみました。」
シルビア・グラブさん「全員すごくいろんなキャラクターを…1人 6役7役8役は当たり前 性別も関係なくなっちゃう。例えば私も織田信長をやったりとか川平慈英さんが平徳子をやったりとか。」
といった感じでとても面白そうな内容になりそうです。
三谷幸喜ミュージカル「日本の歴史」
【三谷幸喜からのメッセージ】
短い時間で決着するお芝居が好きな私ですが、 今回はちょっと長めに1700年に渡る物語にしてみました。
卑弥呼の時代から太平洋戦争までを、2時間半くらいにまとめるつもりです。
そんなこと無理だと思うでしょう。 ミュージカルだから出来るんです。【作・演出】
三谷幸喜【音楽】
荻野清子【出演】
中井貴一 香取慎吾 新納慎也 川平慈英
シルビア・グラブ 宮澤エマ 秋元才加【公演日/会場】
2018年12月4日(火)~12月28日(金)
東京:世田谷パブリックシアター
2019年1月6日(日)~1月13日(日)
大阪:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ