2018年12月8日放送の『チコちゃんに叱られる』
では、意外と知られていない
血液型は何が違う?
についてやっていました。
血液型って何が違うの?
岡村「血液のヘモグロビンの量が多い、少ないで分けられています」
と答えると、
チコちゃん「ボーッと生きてんじゃねーよ!」
今こそ、すべての日本国民に問います。
血液型の違いって、なに?
街で血液の違いについて興味がありそうな方々に聞いてみると・・・
「ヘモグロビンの数」
「性格」
血液型の違いについて知らない人がほとんどでした。
それより、
血液型がA型だから几帳面とか、
B型だからマイペースでわがままだとか、
科学的根拠の薄いことにとらわれている人が多いようです。
しかし、チコちゃんは知っています。
チコちゃん「血液型の違いは、糖の違い!」
現在の血液型というのは1900年に
ラントシュタイナー博士が発見し分類しました。
のちにその功績でノーベル生理学・医学賞受賞しています。
血液型というのは赤血球の糖鎖の先端の糖によって分類されます。
A型=N-アセチルガラクトサミン
B型=ガラクトース
AB型=N-アセチルガラクトサミン、ガラクトース(2つ付いている)
O型=何もない
何もないというのはドイツ語でohne。
その頭文字をとってO型になりました。
ちなみに同じ血液型でもRH+やRH-など細かく成分が分かれていて、400種類以上もあるんです。
なぜ血液型は分かれているのか?
人類の歴史の中で血液型の違いで運命が大きく変わる出来事が何度もあったそうです。
14世紀ヨーロッパでペストが大流行。
この時多く亡くなった人が「O型」といわれています。
1770年インドで天然痘が大流行。
この時は亡くなった多くの人が「A型」「AB型」といわれています。
さらに1991年1月末、
南米のペルーでO型の人がかかりやすいとされる
コレラが大流行しました。
中南米はO型の人が多いため、
その後他の国へも大流が拡大しました。
人類の長い歴史は病気との闘いでした。
血液型が1種類だけだとその血液型がかかりやすい
病原体がまん延した場合 人類が滅ぶ可能性があります。
多様な血液型が存在するのは
人類が生き残るためだったと推測されています。
近年では研究がさらに進み、
血液型によっては様々な病気にかかりにくいということも判明してきています。
心筋梗塞の発症リスクが低いのは・・・O型
(2012年 米・ハーバード大学)
ノロウイルスに感染しにくい・・・B型
(2003年 米・国立アレルギー 感染症研究所)
認知症になりにくい・・・O型
(2014年 米・バーモント大学)
現在血液型と病気との関係について、世界中で様々な研究が行われていますが、今のところなぜ特定の血液が病気と関連するのかほとんど分かっていないんです。
今後の研究に期待されます。