出土した三国志曹操の白磁 ⇒ 東京で今年7月から公開予定

三世紀古代中国の英雄で三国志に登場する曹操の墓と推測される遺跡から発掘された壺が、この時代には存在しないとされてきた白磁の特徴を持っていることが分かりました。

調査を担当した東京国立博物館の研究チームは、これまでの発見から300年以上も前の最古の白磁とみられています。

三世紀の中国の英雄といわれる曹操は、天下三分の計の魏呉蜀で魏の基礎を築いたと語り継がれています。

その墓の場所を探ろうと、2009年に河南省で発掘調査が開始されました。

その発掘から曹操を現す「魏武王」の文字が刻まれた石板が出土したことから、中国政府の研究機関で、曹操の墓と判断されています。


(図引用:コトバンク)

その墓から見つかった壺。高さは13.4cm、口径は8.7cmで墓が作られた時の副葬品と考えられます。

東京国立博物館の研究チームが調べたところ、表面に透明な釉薬(ゆうやく)がかけられ、それが高温で焼かれてガラス質に変化していることなど、白磁の特徴が確認されたとのことです。

研究にでは、白磁がこれまで6世紀末に出土したものが最も古いとされてきたため、この壺はこれまでの発見を300年以上さかのぼるとしています。

東京国立博物館 市元主任研究員は、「後漢からの三国の頃は戦乱が続くことで、文化的美術的には注目されてこなかった時期なんです。大変驚いています。」と話します。

この壺は、2019年の7月から東京国立博物館の特別展「三国志」で展示する予定になっています。

白磁とは?

白磁は、ケイ酸とアルミニウムを主成分とした白い粘土地に、鉄分のない植物灰と高陵石から精製した透明釉薬をかけ、高温の還元炎で焼き上げて作る磁器の一種です。

今までは、起源は560~570年代の中国に遡るといわれていて、北宋時代に白磁の名品が多く作られたようです。


(写真引用:Wikipedia 白磁)