2019年3月19日の「スッキリ」では、頭痛の解消法が紹介されました。
まとめていきたいと思います。
参考にしてみてください。
今日の先生は、40年で10万人以上の頭痛治療に携わる
埼玉精神経センター 頭痛専門医の坂井 文彦先生です。
頭痛の種類
医学的に頭痛は、367種類あるんだそうです。
頭痛は、次のように分類されます。
二次性頭痛
特徴:他の病気が原因
日本の頭痛患者の約10%
●脳腫瘍
●くも膜下出血
●カゼ
●花粉症
など
一次性頭痛
特徴:頭痛そのものが病気となるもの、繰り返し起きる
日本の頭痛患者の約90%
●片頭痛
●緊張性頭痛
●群発頭痛
など
日本人に多い2大頭痛
片頭痛
約840万人
原因は、カラダの中のリズムの変化や、天気(気圧・温度・湿度)の変化が引き金で起こるそうです。
血管が拡がり、まわりを圧迫して炎症を起こし、「ズキンズキン」といった痛みがあるのが特徴です。(脈打つ痛み、吐き気、まぶしさ、動けない)
緊張型頭痛
約2200万人
原因は、ストレスや緊張、天候の変化がきっかけとなります。
こちらは血管が収縮することにより、普段の疲労の物質が流されず、痛みになるそうです。(締めつけ感、鈍痛、フワフワ)
この2つの頭痛が多く、中には二つにかかってしまう人もいるそうです。
片頭痛?緊張型頭痛?セルフチェック
頭痛の種類の見分け方
次の質問の、「はい」と「いいえ」の数をカウントします。
●寝込むほどの痛み?(はい・いいえ)
●吐き気やおう吐は?(はい・いいえ)
●光や音やニオイに過敏?(はい・いいえ)
●動くとつらい、歩行も困難?(はい・いいえ)
●入浴や少量のアルコールでひどくなる?(はい・いいえ)
「はい」が1つでもあれば、片頭痛の可能性が高いです。
「いいえ」が5つで緊張型頭痛の可能性が高いです。
頭痛の対処方法は?
頭痛の種類によってメカニズムが異なる為、対処方法も違ってきます。
対処法1 頭痛薬
市販されている頭痛薬は根本的に治すわけではなく、一時的に痛みを抑える鎮痛剤です。
頭痛薬の銘柄によって含まれている成分量が、それぞれ異なり、頭痛の種類によって合う合わないがあるそうです。
価格が高いものが効くというわけではなく、あくまでも中の成分と頭痛の相性が大事とのこと。
自分では分からないと思いますので、薬剤師に相談がおすすめ。
もし、ある頭痛薬で治らなかった場合は、「この頭痛薬と違う成分の薬をください。」といった感じ。
ただ、ひどい頭痛の場合は市販薬で効かないこともありますので、医師の処方を受ける必要もあります。薬を飲み過ぎは、別の頭痛になってしまうこともあるそうです。
対処法2 頭痛体操
片頭痛:予防
1.首の後ろに押すと痛いところがあります。ここは、頭痛の箇所と繋がっている為、押すことで痛みを遮断する効果があります。
2.立って足を肩幅に開いて楽な姿勢をとり、首はまっすぐを見ながら体を左右に回します。
(1分間を1セット、1日5セット、朝か夕方どちらか)これをすることにより、首回り、背骨のまわりが伸びてストレッチになります。
片頭痛の予防ストレッチは、頭痛時はやらないようにしてください。頭痛時に軽くこれをやって辛かったら片頭痛の可能性が高いとのこと。
緊張型頭痛:緩和
大きく肩を回す体操です。腕を回すのではなく、肩を意識して回すこと。
前回し+後ろ回しを各5回を1セットとして、1日2セット。
こちらは、頭痛時でも○。朝と夕方にやると良い。
緊張型頭痛はこれをやることにより良くなりますが、片頭痛は運動をするとひどくなるそうなので注意が必要です。
運動をして痛みが増す場合は、片頭痛の可能性が高く、安静が必要です。
目の疲れから頭痛も緊張型頭痛に入るので、肩を回す運動がいいそうです。
片頭痛の予防ストレッチや緊張型頭痛の緩和の共通ポイントは首を動かさない事です。
良く頭痛の時や肩が凝った時に頭を傾けて首をまわしてしまいますが、首に負担がかかり逆効果なんだそうです。
以上、自分がどのタイプの頭痛なのかをチェックし、適切な解消(薬、体操)をすることが大事です。