2019年2月27日のビビットでは、今流行の転売による小遣い稼ぎの危険性について特集されていました。
2019年2月25日、広島のマツダスタジアム前では公式戦のチケット購入用の抽選券の配布が行われていました。昨年まではチケットは先着順で販売されていましたが、転売による買い占めが問題になり、今年から販売方法を抽選になったそうです。
しかし、球団の予想を大きく上回るファンが集まり抽選券が配布しきれない事態になっていたのです。
こうした転売をめぐるトラブルは過去にも・・・
超人気ブランド購入をめぐり暴行事件に発展したり
転売の為に公園の桜を勝手に切断したり
転売にまつわる様々なトラブルが起こっていました。
一方、転売をすることで儲けまくっている人も。
4年前に転売を始めたという男性 畑中紫臣さん(33)
聞いてみると驚がくの年商の数字が・・・
年商でいうとなんと、5000万円から1億円くらいあるといいます。
さらに、
フリマアプリなどで転売をすることで“こづかい稼ぎ”をする主婦も増えています。
転売主婦:
今月20万円くらいの収益です。
例:500円で仕入れて5000円くらいで売ります。
しかし、この“こづかい稼ぎ転売”には意外な落とし穴が。
転売問題に詳しい弁護士:
高額で転売する
それを反復継続しているようなケースは
摘発も現実にあり得るだろう
“こづかい稼ぎ転売”で摘発される可能性があるというのです。
実際に転売が原因で逮捕された主婦の事例もあります。
こういった転売について、詳しく解説します。
ビビット独自取材 こづかい稼ぎ転売問題
アーティストのチケットやグッズなど高額転売が話題となる昨今。
こうした転売は、チケットやグッズに限った話ではありません。
実際に、フリマアプリ「メルカリ」を見てみると、
セブンイレブンのお菓子「おいしさまるごとナチュラルポテト」が
549円で販売。このお菓子の定価は127円。なんと4倍以上の値段で販売されています。
先月人気ユーチューバーのヒカキンさんが商品を紹介したことで、一気に品薄状態に。
転売が相次ぐ事態となっていたのです。
その他にも、わさビーズという定価594円の調味料が5倍の3,000円。
平成31年の記念硬貨セット2,100円⇒15,000円
今や、チケットやグッズだけでなく、お菓子でも調味料でも効果でも転売されているのです。
4年前に転売を始めた年商1億円を稼ぐ 畑中紫臣さん(33)
「最初は、家電量販店とかに行ったりしてワゴンセールとか安く売っているのをひたすら調べていました」
1億円の稼ぎ方
1.SNSやチラシからワゴンセールなどの情報を入手
2.ネットで相場を確認し、ネットより安く購入できるのであれば大量買いし、ショッピングサイトで販売する
という地道なもの。
この地道な努力をしたことで年商1億円が実現したのだそうです。
畑中紫臣さん「自分でビジネスをスタートさせたいという人がいれば(転売を)やることはいいことじゃないかなと僕は思います」
さらに今、いらないものを転売し、こづかい稼ぎをする主婦が急増しています。
実際に街行く人に来てみると、
40代の専業主婦「メルカリで売ったり買ったりしてます。使わなくなった子どものおもちゃを細かいのを合わせて50万円くらい」
50代女性「家の中の不要なものを整理で(売っています)少しばかりのお小遣い稼ぎです」
メルカリを使ってこづかい稼ぎをする主婦の姿が。
SNSで「主婦 転売」で検索してみると、
「転売の一部は主婦の小遣い稼ぎ感覚なんだな」
「1か月でみんな30万以上稼げてたよ☆」
「転売は最強」
「転売」で小遣い稼ぎをしているという人は、数多く見られました。
主婦の小遣い稼ぎ転売はどのように行っているのでしょうか?
ビビットは、約2年前から転売をしているという
関東在住のAさん(30代)に話を聞きました。
Aさん「子どもが待機児童で働きに出られなかったので、家で出来る仕事を探して、せどり(転売)にたどり着いたって感じですね」
Q「どのくらいの収益なんですか?」
Aさん
「月20万円くらいです。洋服をリサイクルショップなどで安く買ってきて、それをフリマアプリとかで売るというものです。普通のレディースのズボンを500円で仕入れて、5000円くらいで売ります。ただ定価は3万円とかするものなので、5000円で買えたらお買い得ですよね。」
1.フリマアプリなどで高額で売れている洋服をチェック
2.その洋服をリサイクルショップで探し格安で購入
3.フリマアプリで販売し、その差額が収益
しかし、ここには「意外な落とし穴が!?」
転売の危険性
転売問題に詳しい
骨董通り法律事務所 福井健策弁護士:
「高額で転売する。しかもそれを反復継続しているようなケースは、摘発も現実にありえるだろうと思う」
なんと、小遣い稼ぎ転売は “法律違反”の可能性があるというのです。
一体何が法律違反となってしまうのでしょうか?
福井健策弁護士:
「古物を反復継続して、つまり業として仕入れて売るということをやっているから、古物営業にあたるから(古物商の)免許は必要です」
実は、インターネットで転売をする場合、原則として古物商許可申請が必要なんです。
ただし、自分で使用したものを売る場合は古物商許可申請は不要です。
さきほどのAさんの場合、営利目的で古着を購入していた為、古物商の許可の申請が必要です。
Aさん「やっぱり まずいので これからも(転売は)やっていくつもりなので、古物商の許可は取っておこうというのはあります」
一方、転売目的で大量購入される店から困惑の声も上がっています。
転売による問題
静岡県のわさびの老舗「創業明治8年 田丸屋本店」
高額転売されているのが「わさビーズ」という商品。
インスタ映えと口コミで広がり、テレビなどでも紹介され、人気に火が付いたといいます。
田丸屋本店 営業:
「店舗では売り切れ状態 1日の分が完売している状態でネットでも付け付けを開始するとすぐに売り切れて、とても皆様にお買い求め頂いております」
今では連日完売で常に品薄状態。
そのためメルカリでは、
594円⇒3,000円(5倍)で転売されています。
お店としては、うれしい悲鳴なのでは?と思いきや、お店では困惑しているそうです。
田丸屋本店 営業:
「わさビーズの賞味期限は要冷蔵で2か月で、持ち運びもデリケートなので店舗では保冷剤を付けているんです。でも送料が高いからと常温便をお願いされます。大問題になってしまいますから、当社としては不安がありますね。」
転売されることにより、品質管理が出来ない状態で出回っている可能性があるといいます。
手軽に始め、稼げたりする転売ということで広まりつつありますが、様々な危険性や問題があるようです。
転売をされている方や、これから始めてみようと思っている方は、トラブル、逮捕といった事にならないよう、事前に良く調べておく必要がありそうです。
(情報参考:TBSテレビ ビビット)
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