(写真引用:日本経済新聞)
白血病を公表した競泳の日本女子のエース、池江璃花子選手。
2019年2月13日、自身のSNSを公開しました。
池江選手のツイートの内容です。
今の私の率直な気持ちです。 pic.twitter.com/0nZGp8QUKe
— 池江 璃花子 (@rikakoikee) February 13, 2019
池江選手の白血病の公表を受けて今、骨髄バンクには通常の50倍以上の問い合わせが殺到し、電話が鳴り止まないそうです。
白血病の治療の一つとなる骨髄移植。
移植で必要な骨髄の提供者「ドナー」についての問い合わせは、池江選手が白血病を公表した2019年2月12日だけで、270件。
普段の50倍以上にも及びました。
かかってきた電話の内容
●池江選手に骨髄をあげたい
●骨髄バンクに登録したい
●以前登録をしていたがニュースを見て、住所変更をしていないことを思い出した
骨髄ドナーとは?
“血液のがん”ともいわれる白血病。
私たちの体の中では骨髄で血液が作られますが、血液を作る過程で異常な細胞が増殖し、体の様々な場所に悪影響を及ぼす病気です。
新たに発見される白血病の患者数は、年間12,000人以上。
患者の総数で見ると、高齢者に多いですが、子供や19歳以下のがんの中では、この白血病が最も多い病気と言われています。
白血病は大きく分けて4種類
- 急性骨髄性白血病
- 急性リンパ性白血病
- 慢性骨髄性白血病
- 慢性リンパ性白血病
進行するスピードによって、急性か慢性か、がん化した細胞の種類によって骨髄性かリンパ性かに分かれます。
いずれの場合も初めに、抗がん剤の投与を行い“白血病細胞”を撃退。
抗がん剤によって約7割は“白血病細胞”のほとんどが無くなるそうです。
それでも良くならない場合は、より強い抗がん剤を投与したり、骨髄移植をするケースも。
その最必要なのが、骨髄を提供してくれる“ドナーの存在”です。
白血病などの血液難病の患者さんが病気を発症した場合、
まず薬・放射線治療を始めます。
その治療で治らない方、治っても再発した方に造血幹細胞という細胞を入れ替えないといけないという方が、骨髄ドナーを探しています。
池江選手に骨髄移植が必要かどうかはまだ分かりませんが、もし移植となれば、白血球の型がマッチする人を探す必要が出てきます。
日本人の中でも兄弟姉妹間で合う確率は4分の1で、他人だと数百~数万分の1と非常に低い確率になります。
ですので、たくさんのドナーさんがいれば、移植できる確率が上がるということです。
患者と白血球の型がマッチすると、骨髄バンクから通知があり、健康状態などの確認のための検査が行われます。
その後、本人や家族などの最終同意を経て骨髄採集が行われます。
国内には、骨髄移植を希望する人は常時3,000人以上いるとされていますが、2017年度の骨髄移植の実績は、1240人にとどまっています。
ドナー登録者が増えれば、骨髄移植をできる確率は上がるのです。
では、ドナー登録はどのように行われるのでしょうか?
ドナー登録の方法とは?
ドナー登録は最寄りの献血ルームなどで行うことができます。
説明を受けた上で、申込書に必要内容を記入し、2ミリリットルの採血をして完了。通常20分ほどで出来るということです。
ただし、ドナー登録の条件があります。
ドナー登録の条件
- 年齢18~54歳
- 病気治療中、服薬中でない人
- がん、心筋梗塞などの病歴がない人
- 過去に輸血を受けていない人
- 体重が、男性45キロ以上、女性40キロ以上、過度の肥満でない人
骨髄ドナー登録の広がりに2019年2月13日池江選手は、次のようにツイートしています。
皆様からの励ましのメッセージの中に「骨髄バンクの登録をした」「輸血 献血をした」など沢山の方からメッセージを頂きました。
私だけでなく同じように辛い思いをしてる方達にも本当に希望を持たせて頂いてます。
改めて皆様のメッセージとご協力に心から感謝します。
必ず戻ってきます。
池江璃花子選手 Twitterより